どこで受ける?大阪で小陰唇縮小手術ができるクリニック比較
小陰唇とは、女性器のビラビラした部分ですが、具体的に、小陰唇の肥大だと判断される基準はどのくらいで、どういう状態だと手術が必要なのか解説します。
小陰唇の形や大きさは、個人差が大きいというのが通常です。
また、日本人と欧米人でも基準が違うようです。日本の場合、小陰唇の膣口から外側までの距離が、2cm程度が一般的で、それ以上大きい場合、肥大である可能性があります。
なお、具体的なcm単位での目安は、以下の4つの分類があります。
欧米人ではクラス4の幅5cm以上を「肥大」とするケースもあるようですが、日本人は小柄なためクラス2の幅2〜3.5cmでも「肥大」と診断されるケースも珍しくありません。
自分で判断できる目安としては、まず、鏡の前に直立に立ちます。小陰唇が少し見える程度であれば、問題はありませんが、たくさん出ているようなら、肥大かもしれません。
しかし、小陰唇が肥大しているからといって、その機能については何の問題もありません。
ただ、実際に、小陰唇が肥大していると、日常生活に影響をもたらすことがあり、それが、手術を決断するきっかけと言えるでしょう。
このように、小陰唇の肥大とは単純な大きさというよりも、どちらかと言えば「日常生活にどれだけ不具合が生じているのか」が重要な要素となっています。逆に言えば、例え小陰唇が2cm以上あったとしても、本人が日常生活にまったく不具合を感じておらず、コンプレックスも抱えていないのであればそのままでもよいのです。
なお、小陰唇の肥大は出産時に膣と一緒に引き延ばされたり、出産の縫合がうまくできていなかったりすることによって起こることが多い症状です。性交渉が多いからといって小陰唇が肥大するということはありません。
参考:
実際に、日常生活に影響をもたらすデメリットを紹介します。
自転車に乗ると擦れて痛い
小陰唇が肥大化すると(症状が進行すると下着からもはみ出やすくなる)、自転車などの細い部分に座ったまま体を動かすと擦れて痛みが生じます。
ピタッとしたズボンをはくと擦れて痛い
スキニージーンズなど、体のラインにぴったりフィットするズボンを履くと肥大した小陰唇が擦れて痛みが生じます。
座ったときに違和感がある
座ったときに肥大した小陰唇が股に挟まり痛みが生じます。
痛くて激しいスポーツができない
肥大した小陰唇は動けば動くほど擦れるため、痛みで激しいスポーツなどが制限されることもあります。
下着からはみ出すこともある
細めの下着を日頃から着用している人は、小陰唇が下着からはみ出すことがあります。下着ならまだ周囲にそのことはわかりませんが、水着だとかなり恥ずかしい思いをするので、細めの水着を愛用している人は気をつけてください。
性行為の最中、痛みがある
小陰唇が肥大すると、性行為の最中に痛みを伴うことがあります。小陰唇の肥大は性交渉においてもデメリットがあるのです。
垢がたまって悪臭がする
男性の「包茎」と同じく、いわゆる「皮」に当たる部分が多すぎるとそこに汚れが溜まってしまいます。汚れはそのままにしておくと悪臭を放ち出すだけでなく、性感染症の原因になってしまうリスクもあるでしょう。また、こうした悪臭は自身が不快に感じるだけでなく、パートナーとの性交渉時にも悪影響を及ぼしてしまいます。
黒くて恥ずかしい
これは身体的ではなく精神的なデメリットです。肥大化した小陰唇(特に外側)は黒くなりやすいため、それを恥ずかしいと思う人もいます。
左右差が気になる
小陰唇は大きさだけでなく形にも個人差があるため、左右対称の人もいればそうでない人もいます。そのため、見た目の美しさにこだわる人であれば、肥大によって生じた左右差をデメリットに感じることもあるでしょう。
排尿しづらい
小陰唇が肥大すると、排尿する際に尿が引っかかることがあります。狙った場所に排尿しづらいだけでなく、小陰唇に尿がかかるため衛生上もあまりよくありません。
かゆみ、炎症を起こしやすい
肥大化した小陰唇は摩擦が起こりやすかったり、汚れが溜まりやすくなったりしてしまいます。また、夏場や激しい運動をして汗をかいたときなどは蒸れやすくなってしまうでしょう。こうした状況の影響で、かゆみや炎症が発生しやすくなるというデメリットもあるのです。
性経験が豊富だと勘違いされることがある
小陰唇の肥大と性交渉の過多は関係がありませんが、世間の中には「乳首や小陰唇が大きくて黒ずんでいる=性交渉の経験が豊富」と信じている人もいます。自分にはまったく非がなくても、そういった人たちには誤解されてしまう可能性があるのです。
人によっては介護のときに恥ずかしい
これは高齢の「介護される女性」としての話です。排泄や入浴の介護をしてもらうようになるときに小陰唇が大きいことがコンプレックスで恥ずかしい、といった人も珍しくありません。そういった高齢の女性が小陰唇の縮小手術を受けることもあるのです。
このような場合は、手術することで、ビラビラした部分を小さくし、問題を解決することができます。
麻酔は必要なものの、手術時間は30分程度で終わりますし、シャワーも手術翌日から浴びて大丈夫です。
なお、小陰唇の肥大は一度手術で切除してしまえば、再び肥大することはありません。また、切除部位付近の感覚も、術直後は麻酔の影響等でやや鈍くなることがあるものの、時間の経過と共に元の感覚に戻ります。デスクワークや家事ぐらいの負荷であれば、翌日からすぐに仕事復帰することも可能です。
また、小陰唇の肥大や黒ずみが性交渉のしすぎという噂もありますが、これは全くのデマで、小陰唇の大きさは、先天的な原因と、ホルモンの関係だと言われています。思春期や出産後に肥大したという方も多くいますが、これはまさにホルモンに関係するものでしょう。
根拠のないうわさなどに惑わされる必要はありませんが、日常生活への支障や悩みなどを考えて、手術を受けるかどうかを決めていけると良いですね。
小陰唇の肥大はそれだけで必ずしも手術しなくてはいけない、といった類のものではありません。
しかし、婦人科系の病気の中には、進行が早く自覚症状が出た時点はすでにかなり進行しているケースも多々あります。そのため、もし違和感や痛みを少しでも感じるようなことがあれば、一度受診だけでもしてみるとよいでしょう。